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市長賞 「西の魔女が死んだ」を読んで 第2向陽小学校6年 原 緋奈映 さん

   
 「アイ・ノウ」これは西の魔女と呼ばれるおばあちゃんがよくまいちゃんにかけた言葉です。
最初は
「何の意味なんだろう?」
「魔法のじゅもんなのかな」
などと考えていました。でも本を読むにつれてなんとなくその意味がわかってきたような気がしました。
 
 まいちゃんはとても心が繊細で小さなことにも動揺してしまう女の子です。そのため中学校に行けなくなってしまい、しばらくおばあちゃんの家で休養することになりました。
 
 自然にかこまれたおばあちゃんの家で、「意志の力」、「自分で決める力」、そして「自分で決めたことをやり遂げる力」を養う「魔女修行」というものをおそわりました。でもそれは、早寝早起きをする、朝ごはんを毎日食べる、というような事で、私が想像していた修行ではありませんでした。
 
 おばあちゃんは、「魔女修行」と言いながら、本当はまいちゃんに生きて行く力を教えたかったのではないでしょうか。おばあちゃんと暮らすことで、まいちゃんの固くなった心がだんだんとやわらかくなったように思いました。
 
 私にもおばあちゃんがいます。ちょっと悲しい時、おばあちゃんと話すと気持ちがすーっとして元気になります。不思議なくらい私の気持ちをわかってくれます。魔女ではないのですが、まるで魔法みたいです。
 
 それから、まいちゃんのおばあちゃんと同じように「死んでから」の話もしてくれます。「死ぬことによって体はなくなるけれど魂はなくならないから、ひなえの事をいつも見守ってるよ」と言ってくれます。
 
 まいちゃんのおばあちゃんが最後に残した「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」というメッセージは、まいちゃんとの約束を守り、おばあちゃんが死んだことで、まいちゃんを悲しませないようにするためのやさしさだと思います。
 
 そして、おばあちゃんがよく言った、「アイ・ノウ」という言葉はどんなことがあっても、おばあちゃんがいるよ、安心しなさいという愛がいっぱいつまった魔法の言葉だったのでしょう。
  
読んだ本
『西の魔女が死んだ』
著者
梨木 香歩

 

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